知っておきたい「老人性うつ」❶

うつ病は、仕事のストレスなどを抱えがちな若い人の病気?
そんなことはありません。年齢や性格などに関係なく、誰もが発症するリスクがあります。
特に高齢者の「老人性うつ」は、認知症と間違われやすいので注意が必要です。

「老人性うつ」とは? 症状は?
高齢者(65歳以上)のうつ病を「老人性うつ」と呼びます。
精神面・身体面に様々な症状が出ます。

老人性うつの主な症状

精神症状
●気分が落ち込む
●注意力や集中力が低下する
●生きがいや楽しみが感じられない
●自分が周囲に迷惑をかけていると感じる
●不安が高まり、死にたいと考えてしまう

身体症状
●食欲が出ない
●疲れやすい
●夜眠れない
●頭痛や肩こり
●手足のしびれ

何が原因なの?
全ての原因は解明されていませんが、大別して環境的・心理的・身体的な要因があります。
それぞれがきっかけとなり、また複合的に影響し合い、症状を引き起こすと考えられています。

老人性うつになる原因

環境的要因
●定年退職による社会的立場の変化
●子どもの独立など親の役割の変化
●人と交流する機会・場の減少
●配偶者などとの死別や離婚

心理的要因
●加齢や病気への不安
●配偶者の介護でのストレス
●経済的な不安や焦燥感

身体的要因
●加齢による身体の衰え
●身体的な病気や怪我
●菜の副作用の影響

最もきっかけになりやすいのが「環境的要因」です。