知っておきたい「老人性うつ」❷
認知症とどう違うの?
老人性うつ、認知症ともに抑うつ症状が現れることもあり、その区別が難しい場合があります。
認知症だと思ったらうつ病だったり、また、その逆の場合もあります。本人が症状を自覚するのは難しいので、家族など周囲の入が早く気付くことが何よりも重要です。
老人性うつ 認知症
初期の症状 気分の落ち込みや体調不良 記憶障害や性格の変化
病気の進行 短期間で諸症状が出る ゆっくり進行する
物忘れの有無と自覚 物忘れがあり、本人も自覚している 物忘れがあり、本人は自覚していない
自責の念 強く感じて、気分の落ち込みに拍車がかかる 疾患の自覚が薄れているので、感じにくい
受け答え 質問の理解に時間がかかり、回答ができない場合もある 的外れな回答をし、それを指摘されると取りつくろう
一日の症状変化 寝起きに調子が悪くなる 変化は比較的少ない