ロタウイルスに気をつけて

毎年3月~5月に乳幼児を中心に胃腸炎の流行があります。
この多くがロタウイルスです。ロタウイルスはすべての子供が5歳までに感染すると言われています。感染を重ねるうちに症状が出にくくなり、大人になると激しい症状が出ることはほとんどありません。
ロタウイルスは非常に感染力が強く、アルコール消毒では感染を防げません。経口感染や接触感染で、小腸に住み着き、内側の粘膜にある細胞を攻撃して水分の吸収を妨げます。
腸の働きが悪くなって嘔吐や発熱、下痢を引き起こし、脱水症状になることもあります。
2020年からはワクチンが生後2か月に定期接種となりましたが、ワクチンの副作用で、腸の一部が隣接する腸管に入り込む「腸重積(ちょうじゅうせき)」があります。接種後、一週間程度は赤ちゃんの様子に気を付ける必要があります。

繰り返し吐く・下痢が続く・発熱