なぜ放置してはいけないの?
肥満や肥満症は、「糖尿病」「高血圧」「高脂血症」「脂肪肝」「がん」「痛風」「心筋梗塞」「狭心症」「脳卒中」「腎臓病」など多くの病気を発症するリスクを高めます。単なる見た目だけの問題ではなく命に関わるので、放置するのは禁物です。
例えば、こんな報告データがあります。
肥満症の場合
高血圧になる確率は2.9倍
肥満・高血圧・高血糖・高中性脂肪血症のうち3~4つが該当する場合
どれも該当しない場合に比べて心筋梗塞・狭心症の発症率が36倍
どうすれば予防・改善できるの?
肥満症の原因は主に過食と運動不足です。内臓脂肪は溜まりやすいですが、減りやすいという特徴もあります。
ライフスタイルを改善し、良い生活習慣を続けましょう。家に閉じこもらず、春を見つけに外に出てみるのもいいですね。
食生活の改善
●ゆっくりよく噛んで食べる。
硬い食材の選択や食材を大きく切った調理もお勧め。
●野菜や海藻を多く食べる。
●動物性脂肪やお酒を摂り過ぎない。
●お菓子や清涼飲料水など砂糖を摂り過ぎない。
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運動を励行
●座っている時間を減らし、こまめに立ったり歩いたりしましょう。
●1日30~60分程度の有酸素運動(ウォーキングなど)をしましょう。
※効果が不十分で気になる場合は、医師による薬物療法や外科療法もあります。
肥満症を改善すると…
体重を3%減らすだけでも、悪玉(LDL)コレステロール、血圧、血糖値(HbA1c)などは減少し、善玉(HDL)コレステロールは上昇したというデータがあります。
まずは日々の生活で、できることから始めてみましょう。
(体重が3%減量した場合)
例:体重60kgの方が3%減少
すると60kg-1.8kg=58.2kg
※気になる方は、症状がある場合は「内科」「肥満外来」などを受診しましょう。