緑内障の症状
緑内障は、眼圧等によって視神経が圧迫され、視野が狭くなったりする病気です。治療が遅れると失明に至ることもあります。
眼圧はおよそ10~21mmHgが正常値とされますが、何らかの原因で房水の産生と排出とがアンバランスになるため眼圧が高くなると考えられています。
その結果、視神経が萎縮し視野が狭くなります。
緑内障の原因
緑内障には以下の通りいくつかの種類があります。
- 正常眼圧緑内障
眼圧は正常範囲内(10~21mmHg)なのに起こる緑内障で、日本人の緑内障の約7割が該当すると言われています。
- 原発開放隅角緑内障
眼圧が高い緑内障です。ゆっくりと病気が進行していく慢性の病気です。
- 原発閉塞隅角緑内障
”隅角”と呼ばれる部分が狭くなったり、閉塞したりしている緑内障で眼圧が上昇します。
- 続発緑内障
ほかの病気や薬の影響での眼圧上昇によって起こる緑内障です。
- 発達緑内障
生まれつき隅角に異常のある緑内障です。
緑内障の治療方法等
- 早期発見を
早期に治療すれば緑内障の進行を抑えることができます。
- 定期健診を
緑内障にかかって死んでしまった視神経は、元に戻すことはできません。
できるだけ早く治療をはじめ、“病気の進行を抑える”ことが 大切です。
- 点眼薬による治療
点眼薬で眼圧を下げることで、その人の視神経が耐えられる範囲内の眼圧にするという治療が一般的です。
- 外科的療法による治療
点眼薬による治療をおこなっても効果が上がらない場合には、以下のような外科的治療をおこないます。 - 1. レーザー療法
レーザーを房水が排出される部分(線維柱帯)に照射し、房水の流出を促進するというものです。 - 2. 線維柱帯切除術
手術により線維柱帯の一部を取り除いて、房水の逃げ道をつくるというものです。
『緑内障の進行を阻止するだけ』というのが実情です。